使命を果たす・・・腕一本なくなっても

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ドラムって美しいなーとつくづく思うwakameです。


私の敬愛するドラマー川西さんがぽろっとこぼした言葉
  「腕一本なくなってもドラム叩ける」






ユニコーン全国ツアー真っ最中。
あまり羨ましくないかもしれないけど、ビデオでしか見たことなかった5人揃っての初めてのライブ参戦は、なんと最前列でした。(実際にはプレミア席がさらにその前に設置)その次は、9列目正面。大変な運をここんところ使い果たしています。



そのツアー中、珍しく彼らがわたしたちに託した言葉がありました。

「それぞれの使命を果たすのだよ~」 


即 納得してしまうほどの説得力、その演奏力。
それが凄いと思いました。
ファミコンの懐メロで遊んだかと思えば、テクノもラップもハードロックも演る。それが半端なくカッコよくて、「音の楽とはこーいうことだーっ」を突きつけられ非常に刺激的です。
(※1)

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そんな、毎晩どっかの街で17年ぶりのライブを勃発させ1500人~1万数千人を沸かせ(多分)泣かせているユニコーン。


の、リーダー川西さんは、驚くことに同時にもうひとつのバンドの全国ツアーをやっています。アマチュアや学生が愛用する普通のライブハウスです。(今回はタイバンあり)。
しかもDrとGtの二人だけのバンド。(※2)

なぜに敢えてユニコーン復活のこのタイミングで他のバンドツアーを重ねるの、、、
数日ずらしてPUFFYのバックも演ってるし。

  「どっちも本気だ。どっちもメインだっ。みんなリスぺクトしてるよ。」
の気持ちを行動で示すためだそうです。

驚くべき事実がさらにあって、ユの全国ツアー初日の前夜にタクシーに轢かれちゃったらしいです。が、そんなものも一晩寝たら忘れちゃう。そのくらい、本気。
(五体に全く影響なかったのでご心配なく。ついでにそのタクシーに乗って家に帰ったそうです。それをすごく昔のことのように笑いながら話している。)

  ・・・もはや 岩。 あるいは、神? 


そこで発した言葉が。
  「腕一本なくなってもドラム叩ける」


私はそのとき、「森の名手・名人」の報告書で、ある家具職人が 「指一本くらいくれてやる」 と言っていて、めっちゃカッコいいなーと思ったことを思い出していました。
(本来ここは「無理ですっ」と即つっこまなければいけないとこだったはずなんですが。)


金沢では、そんなハーレーな川西さんに定食屋でばったり遭遇して
「考えてること同じだよねー」と言われたり(もーりー、ありがとう)、
ライブ後にマジメなお話をちょこっとしたり(後述)、、
周波数がちょうどアンテナにひっかかったような最高に幸せな1日でした。


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私は、冒頭の「使命を果たせ」の言葉がどうもひっかかり、
北陸を興味の赴くまま旅して買物して、、という風来坊な予定をとりやめ、仕事につながる森林関連の方々へアポをとり、2日間現場をハシゴさせてもらっていました。
とても良い関係づくりができて、感謝しています。頑張っていると良いことがあるものだなー。(?)

さらに使命を果たすべく (?)、、、私にはちっちゃな野望がありました。


川西さんにずっとずっとどーしても聞いてみたかったこと
「(楽器としての)国産の木」 についてのご意見。
とても近くにいるのだけど、本当に話しかけていいのだろうかとかなり空気を読みました。
(まさか定食屋で聞くわけにいかないので、) ライブ後、トライ。
想像通りとても真剣に、丁寧に答えてくださりました。ホントにありがたいです。
助言を参考に、企画を練りたいと思います。


昔は、というかちょっと前まで、雲の上の存在で まさか会えるとは思ってなかった人です。
そんな川西さんと今こうやって同じ空気を吸って同じ時代をつくっていること、
川西さんの姿勢を自分の人生に反映させられることに感謝します。


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私は私の使命を果たしたい。




                               



                                       (エビエビモドロより転載)

 
                                                                                                                

(※1)
しかも奥田民生氏はドラムで、ドラムの川西さんはラップをしながら客席に、、、、
エ、え~?! おぉ、おおおおー(涙)。と、ここには書きませんが、この自由さ。愉快です。
みんなメインボーカルとるし、アレコレ楽器を使いこなし。普通にみなさん演奏技術がかなり高いです。「自由」になるには、それ相応の技術が必要なのだ、、、。


ちなみに、多くのひとがそうだと思うのですが、ユニコーンを見ながら私がいつも注目してしまうのは、奥田民生氏の川西さんへの愛。
絶対に本音を言ったり涙をみせたりしないSUGAR BOYな奥田氏。言葉にはしないけど、歌詞や態度の節々から、川西さんへの絶対的な愛を感じます。なんなのでしょう、このツンデレ。母&息子みたいです。本当に男らしい人は「母親」のよう、ということをきいたことがありますが、そんな感じかな。(と、勝手に思ってます)


金沢公演の一番盛り上がる曲の途中で、EBIさんの機材にトラブルがあり演奏がストップしてしまいました。
川西さんは「普通トラブってもなんかしてるじゃん、でもあいつベース置いて立っってるんだもん、すっごいよねーっ」と翌日、ライブハウスで思い出しながら声を裏返して大爆笑してましたが、ちゃんとEBIさんとはそのコンサート後、朝まで飲んだそうです。
他にも、阿部っちが泣かせてしまった女の子にさりげなくスティックをあげてフォローするなど、リーダー細やかな配慮がさすがです、、。

EBIのエビエビモドロ「鳥肌たちまくりました。海老なのに」
http://bassebi.blog76.fc2.com/blog-entry-531.html
(再結成初ライブ後の打ち上げ)

でででで。
運が良すぎて恐縮なんですが、彼らの原点であり私の心の原点でもある広島の公演(個人的には一番楽しみ)が2枚とれてます。もし一緒に参戦したい方、大至急ご連絡をください。




※2 ホントに2人だけです。ドラムがステージ前面に横向きにセットされるので、腕さばき、足さばきなどドラミング好きには堪らない超レアスタイル。興味あれば是非ご参戦を。

生声で「すみません」と言えば「ん?」と振り返ってもらえるだろう距離のフラットステージ、
もちろん楽器も自分でセットして、超ソリッド(?)なライブをかました後はグッズ着用し販売ブースへ。

「近っ」と思いきや、MCではユの名曲「ケダモノの嵐」(イントロ)を演奏したり、「大迷惑」を口ずさみ前夜のドでかいコンサート会場での裏話をして一緒に大笑いしたり、聴いてる方がまさに「大混乱」。

・・・どんなに売れっ子になって忙しくなっても、「僕はここに居ます」という基本立ち位置そのまま。それが当たり前だから「当たり前でしょ」という顔してやってるんだけど、多分普通なかなか出来ないことと思います。
だから「この人、すごいなー」と思ってしまいます。昔から変わってるなーと思ってたけど、17年経った今も日々その想像を塗り替えられてしまう変人ぶりで、ますます良いです。

ユニコーンの新曲の、川西さんの歌詞に、その思想が凝縮されている気がします。

  「経験なんて、無くなったっていい。」
by satoimolove | 2009-04-07 00:22 | reports
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